それぞれの箱展、参加作品

昨年末参加させて頂いた「それぞれの箱」展の作品が戻ってきたので、こちらにも。

『トキメキ、0.5』

プレゼントって、中身が見えないからこそ トキメキが増すのだと、思います。

ひっくり返すと底がスケルトンになっていて、開けずとも中身が分かっちゃうよ、的な箱。

中身は何だろう?と妄想している時とか、ラッピングを開ける(破る)という手順は

実は、一種のスパイスになってるんじゃないかな、と。

『木を隠すなら、森の中』

何かを開ける為の鍵。 その何かはきっと、別の本の中に。

やりたかったのは、スパイ映画等で本棚の本をくり抜いて、中に拳銃隠してる!みたいな。

文庫をくり抜く予定が、どうしても本を切り刻めず、急遽製本から行う‥‥という結果に。

まずは文庫本を作ってから、くり抜きました。

自分の本棚の中に、貴重品を入れて立ててても、バレない仕様。(笑)


時期的にクリスマス前だった事と、テーマが「プレゼント」という事だったので

どちらも、紺、紫、黄、銀、金縛りにし、星や光、月モチーフを隠しで入れたりしました。

文庫本の表紙和紙は紅葉柄なんですが、星見立てで、底に使用したのは、カグヤという月面柄の紙です。


箱とは、辞書を調べてみると

「物が汚れたり、痛んだり、バラバラになったりしないように、そこに収めておく為の容器」

とあったので、一枚だとペラペラの紙でも、積み重ねてゆけば、それが壁になり

容器‥‥箱になるんだな、という事も考えました。作ってて、とっても楽しかったです。

梅屋

消しゴム版画家の梅屋のサイトです。